子供や赤ちゃんの熱中症、予防と対策

熱中症の原因

 

 

真夏の猛暑ともなれば、熱中症対策はかなり重要ですが、秋になってくると油断しがちになるようです。警戒してもらいたいのは夏バテと熱中症です。このふたつには関連性があります。

 

夏バテの原因ですが、これは気温の高さが影響した自律神経系の乱れなのです。そのためにいろいろな症状が出てきます。特に高温&多湿の条件では、人間の体は何とか体温を一定にしようとして、普段よりもエネルギーを多く消費し、負担が増大するのです。

 

この負担に耐えられるうちはまだ大丈夫なのですが、やがて限界がきて、体内に溜まった熱を外に排出することが次第にできなくなるので、それが夏バテの具体的な症状なるのです。体温調節ができない状態と言うのがいわゆる熱中症ということになります。

 

こうしたトラブルは毎年必ずあるのですが、さて皆さんは、熱中症についての正しい予防法、対処法についてちゃんと知っていますか?

 

「熱中症」は日射病や熱射病などの総称です。定義では「高温下での運動や労働による、発汗や循環系の異常から起こる病気。体温上昇、発汗停止に、虚脱・けいれん・精神錯乱・昏睡なども引き起こし、重症なら生命の危険を伴う場合もある」とあります。日差しが強く、気温が上昇する夏場は、やはり症状の進行が早く、特に注意が必要です。

 

秋になっても油断は禁物です。人間の体温を調節するメカニズムですが、まず、皮膚表面から空気中へ熱を放出します。汗をかき、その汗が蒸発する時の気化熱を利用しています。気温が体温より低いなら、皮膚から空気中へ熱が移りやすく、体温の上昇を容易に抑えられます。湿度が低い場合も汗で熱が奪われるので、体温をコントロールすることがスムーズにできます。

 

しかし、体温よりも気温が高くなると、空気中への熱の放出は滞って、体温調節は発汗だけに頼ることになります。気温が高く湿度も高いと、汗はただ流れ落ちるだけで、ほとんど蒸発しません。そうすると体温調節はできなくなり、危険な状態になるのです。